NHKとの団体交渉【春闘2020】

2020年06月19日 03:25
カテゴリ: NHK関連2020

6月18日、よさこいユニオン役員、高知県労連役員(以下組合)4名にて、NHKと春闘団体交渉をしました。本組合が3月13日に提出した申し出に対して、NHKから文書および口頭での回答がありました。今回の春闘は、NHK、組合双方が感染症対策を最優先したため、開催が大幅に遅れました。何卒ご理解お願いします。

~申し出と回答の抜粋~
〇70歳以上の受信料減額
【NHK回答】
すでに公表しているとおり、NHKは2019年10月より消費税相当分について受信料を減額し、負担軽減策を実施しています。2020年10月にも受信料の値下げを実施します。高齢者減額については、しっかり上に伝えている。

【組合】
新型コロナ感染症(以下感染症)の影響により、高齢者のみならず、多くの人が働く場を奪われ、益々高齢者の収入が減少すると予測する。高齢者の受信料から減額を進めていくべき。

〇着服、横領をした職員に対して、実名、顔写真公開など厳罰化
【NHK回答】
NHKでは事案の概要に加えて再発防止策を公表し、再発防止に向けた取り組みを徹底することで不適切事案の撲滅に努めています。なお、公表内容については、内規に従って適切に判断いたします。

【組合】
現行の内規を見直し、より厳罰化を示すことで、国民が安心して受信料を預けれる体制を構築してもらいたい。

〇労働組合法の遵守、便宜供与(掲示板、事務所)
【NHK回答】
(掲示板の複数設置)他の労働組合と差別的な取り扱いをしていません。
(組合事務所の貸与)スペース等の理由から要求にお応えできません。
(組合集会、組合委員会などで会議室を使用する場合)これまで通り貸与します。
(組合ポスト)新たに設けます。

【組合】
(掲示板の複数設置)組合員に当面の日程などを周知してもらう目的であり、現在の設置場所では十分な情報を組合員に提供できていない。今後も改善を求める。
(組合事務所の貸与)何度も伝えているが、他の労働組合が事務所を貸与されていることも把握している。スペースがないなら、日放労が使用している事務所スペースを分割してもらいたい。NHKが便宜供与の差別することはあってはならない。

〇格差の改善(メイトの健康診断、70歳委託止め、非正規賃金格差など)
【NHK回答】
NHKメイトは地域スタッフと全く異なる委託契約内容であり、NHKメイトの委託契約内容や、事務費など地域スタッフと同様に取り扱う考えはありません。

【組合】
(健康診断)PCR検査も含めすべての訪問員は健康診断を受けさせるべき。予防策に受信料を使うことは、国民に十分説明はつく。
(格差、差別問題)NHKは黒人、白人との格差問題を取り上げた放送をしているではないか。多少の誤解を招いた放送もあったが、言わんとしたいことは理解している。格差や差別の問題を世に訴えるならば、まずNHKが先陣きって考えを改めること。

〇地域スタッフに対するいじめ、パワハラについて
【NHK回答】
地域スタッフに対し、いじめ、パワハラをしていません。

【組合】
年々上がるノルマと責任を訪問員に一切押しつけられうんざりしている。感染症の影響下で同じ運営をされたら、現場はどんな誹謗中傷や差別を受けるかたまったものじゃない。NHKで働くものの命と健康と仕事を守ってください。

今回のNHK回答、また全受労との統一処遇改善要求の回答について7月1日NHK関連集会にて協議し、収束妥結の判断をします。また春闘の開催が遅くなり、日程がずれ延期となっている臨時大会の開催についても慎重に協議したいと思います。

最後になりますが、団体交渉にご協力を頂きました県労連、全受労、NHK、組合員の皆さま、感染症による大変な最中、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

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