高知県労連第33回定期大会

2020年09月24日 23:55

9月6日(日)高知城ホールにて、第33回高知県労連定期大会が開催され、本組合から3名が参加しました。出席代議員数44名、委任26名、役員15名にて討論が行われました。

コロナ禍、台風接近のため、医療、教育現場など大変な状況の討論を優先し、よさこいユニオンの討論は時短協力のため、次回に持ち越す判断をしました。今回は他労組の気になった取り組みを紹介します。下記内容をご参照ください。

【高知県立大学雇止め裁判近況報告】

高知県立大学(以下大学)は、長期プロジェクトのため佐藤氏(仮名)の雇用を6年間継続する約束であったが、無期転換ルールを大学が知ることにより、その後一方的に解雇される(2013年雇用開始、2017年解雇)。

佐藤氏は現在、2年間無職の状態で裁判を争っている。2020年高知地裁で勝訴したが大学側は控訴しており裁判は継続中。

労働法18条では、5年以上同じ職場で働く有期雇用労働者が無期雇用を希望した場合、使用者は拒否できない。争議支援のお願い。


他組織の討論

【高知一般】
谷病院(以下病院)パワハラ解雇事件支援のお願い。理事長から自主退職の強要。病院は団体交渉拒否。その後、労働委員会に救済申し立て、不当労働行為と認定。

まとめると、パートに変更指示⇒拒否解雇⇒労働審判⇒裁判で争う予定。争議支援のお願い。


【高知生協労組】
格差是正をテーマとし春闘団体交渉をする。コロナ禍のため、執行委員のみ少人数での団体交渉。専任職員、無期雇用と同じ処遇を求める。
結果
○専任職4千円アップ。
○正規職員女性の生理休暇、非正規も勝ち取る。
○アルバイトの通勤手当検討中。


【高知私学教職員組合】
高知県内7つの私学が協力し、就業規則の分析をしている。
(例)
○某学校通勤手当がない。
○36協定で教職員代表を選定するはずが、某学校は知らない。
○教職員給与の基準がバラバラ。
以上、これらの分析が可能なのは組合のおかげ。
私学から授業料無償の署名支援のお願い。


【郵政産業者ユニオン】
7名の非正規労働者で損害賠償請求をしている。全国の集団訴訟では、2億5千万円の賠償請求をしています。

20条裁判第1回口頭弁論5/15延期され、7/3に変更。最高裁は9月予定。

今後の非正規労働者の処遇改善のため争議支援のお願い。


【高知県教職員組合】
8/18から学校が再開。子どもが安全安心に学校に通えるよう30人学級の実現を目指す。署名のお願い。


【医労連】
国は、公的医療機関の統合と再編するとして、5つの高知県医療機関が名指しされました。どの病院も地域に根差した病院だけではなく、診療所、介護施設運営など命と健康を守る。つまりは憲法25条生存権を守ろうとする診療所、介護施設です。

国は、これらの病院を名指しして、「高知県は、早くこの病院をどうにかしなさい」と言わんばかりの攻撃を仕掛けています。

それに加えコロナ患者の受け入れなどで、某病院では今年3月から今月にかけて収益が1億円減収している。

高齢者の入院が多い病院、介護施設では、診療報酬、介護報酬が引き下げられている。どうかこれらの診療所、介護施設を守るための署名、支援をお願いしたい。


今回の県労連定期大会は、コロナの恐怖を乗り越え、今こそ働く者を守ろうという強い決意がひとりひとりから感じられました。私たちよさこいユニオンも強い意志をもって頑張る次第です。

追記:
2020年度より、よさこいユニオン書記長が高知県労連書記次長(4役)に選任されました。

記事一覧を見る

powered by crayon(クレヨン)