県労連機関紙

友好団体高知県労連の情宣

10月機関紙

声を上げれば、職場も社会も変えられる

【1.定期大会に参加して感じたこと】
 私は、高知県労連第39回定期大会に参加しました。会場には県内各地の労働組合から58人が集まり、それぞれの職場で起きている問題や、労働者の生活実態が報告されました。日頃から労働相談や団体交渉に関わっている私にとっても、働く人が置かれている状況の厳しさを改めて実感する大会となりました。
 職場や働き方は違っても、低賃金、人手不足、長時間労働、不安定雇用など、抱えている問題には多くの共通点があります。そして、その問題を労働者個人の責任にせず、みんなの問題として声を上げていくことが、労働組合の重要な役割だと感じました。

【2.賃金が上がっても生活は楽にならない】
 高知県の最低賃金は引き上げられました。しかし、食品、電気代、ガソリン代など、生活に必要なものの価格が上がり続けています。賃金が少し上がっても、物価上昇に追いつかなければ、生活は楽になりません。
 さらに、最低賃金の地域間格差は、高知で働き続けることを難しくしています。賃金の高い都市部へ若者が流出すれば、高知県の人口減少と人手不足はさらに深刻になります。どこに住んでいても安心して生活できる全国一律の最低賃金制度と、中小企業が賃上げできるための支援が必要です。賃上げは労働者だけの問題ではなく、高知県の地域経済と将来を守る課題です。

【3.労働者の処遇改善は県民の暮らしを守る】
 大会では、自治体職場の非正規雇用、医療・介護・福祉職場の低賃金と人員不足、学校現場の長時間労働、年金生活者を苦しめる物価高、職場での死亡災害など、さまざまな問題が報告されました。
 特に、医療、介護、福祉、教育などの現場で働く人が疲弊すれば、その影響はそこで働く労働者だけにとどまりません。十分な医療や介護、教育を受けることが難しくなり、県民の命と暮らしにも影響します。現場で働く人の賃金を引き上げ、人員を増やし、安全で健康に働ける環境をつくることは、すべての県民に関わる要求です。

【4.一人の声をみんなの力に】
 私自身、労働相談や団体交渉を通じて、職場で困っていても声を上げられず、一人で悩んでいる人が数多くいることを感じています。「言っても変わらない」「会社に目をつけられたくない」と、諦めてしまう人も少なくありません。
 しかし、一人では言えないことも、労働組合に加入し、仲間と一緒なら声を上げることができます。小さな声を集め、具体的な要求に変え、使用者や行政、政治に届けることが労働組合の力です。
 高知県労連には、組織の違いを越えた連帯をさらに広げ、労働組合を知らない人や職場に組合がない人にも、その存在と役割を積極的に伝えてほしいと思います。困っている人が安心して相談できる場所を広げ、「一人ではない」と実感できる運動をつくることを期待します。
 働く人が黙って我慢する社会ではなく、声を上げることが当たり前の社会へ。私も県労連の仲間とともに、賃金の引き上げ、雇用の安定、安全で健康に働ける職場づくりを進めていきます。